１1月度定例会開催さる（2024.11.09）

第一部     講師　仰木裕嗣（慶應義塾大学政策・メディア研究科）

講演タイトル　「スポーツを科学する」

内容

　まず，慶應義塾大学でこれまでに取り組んできたパラリンピックに関する支援を紹介した．スポーツ庁のもとでリオデジャネイロ，東京パラリンピックまでの期間，トライアスロン，パラ水泳の支援技術開発や，民間企業と取り組んだ3Dプリンタを使った車イスマラソンへの支援など紹介した．本題である「スポーツを科学する」については，オリンピックのモットーである，「より速く，より高く，より強く」をテーマにして，陸上競技のランニングにおいて，より速く走るには？走高跳で，より高く跳ぶには？格闘技でより強く相手を倒すには？という話題を提供した．

　それぞれ，選手や武道家が見せるフォームや，技と呼ばれる彼らの動きには合理的な科学の裏付けがあり，その一端を理解するとスポーツをまた違った視点で見ることができるかもしれないことを提供した．講師である仰木の立場は，スポーツやフォームを支配する原理や，物理法則を理解すれば上手くなるために，より近道を示すことができるのではないか？というものであった．終わりにスポーツや健康運動に関する様々な質問を受け，講演を終了した．

                                        慶應義塾大学

政策・メディア研究科 兼 環境情報学部

                                             教授　仰木裕嗣